CreateJSの各クラスは、JavaScriptベースで作成されています。そのため(あまりお行儀がいい方法ではありませんが)、実行時に各クラスに任意のメソッドを付け加えてしまう、なんて事も可能です。
例えば、MovieClipクラスに「次のフレームへ移動」する「nextFrameメソッド」と「前のフレームに移動」する「prevFrameメソッドを実行時に付け加えたい場合には、コンテンツ開始時に実行する処理として、次のようにコードを記述します。
//nextFrameメソッドを付け加える
createjs.MovieClip.prototype.nextFrame = function(){
var tl = this.timeline;
var d = tl.duration;
this.gotoAndStop((tl.position+1)%d);
};
//prevFrameメソッドを付け加える
createjs.MovieClip.prototype.prevFrame = function(){
var tl = this.timeline;
var d = tl.duration;
this.gotoAndStop((tl.position-1+d)%d);
};
CreateJSの各クラスは、デフォルトでは「createjs.クラス名」という「createjsネームスペース」上のFunctionとして作成されていますので、目的のクラスのprototypeにメソッドを付け加える事で、カスタムメソッドを後から押し込んでいるわけですね。
このようにすると、Flashから持ち込んだMovieClip等を、nextFrame、prevFrameメソッドで操作できるようになります。
//「Hoge」として書き出したムービークリップを「mc」に格納
var mc = new lib.Hoge();
//nextFrame等、あとから付け加えたメソッドで操作可能
mc.nextFrame();
ただし、この処理は既存のクラス定義を「上書き」している事にもなりますので、メソッド名や処理内容によっては、思わぬ動作になったり、既存の処理とぶつかってしまうケースもありますのでご注意を。
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2012/11/29 吉岡 梅